原点

小説 ドン・キホーテ・平正盛

小説 ドン・キホーテ・平正盛

本文冒頭〈抄〉
みたまえ、諸君。その男は、満員電車の座席に座って本を読んでいたのだ。それだけなら、何も珍しいことではないが、いかにも正気でない笑い声をたてている。

当時の新聞記事

〇 トピック
この書き出しの文章は、26歳当時にサラリーマン生活の始まった中で書いた小説(未完)のものでした。印刷屋さんでタイプ印刷してもらい、独身時代のお宝として1970年30歳で結婚した時に披露宴で、「青春の裸像」の一部分とともに配布しました。
その後30数年かけて完成させ、出版したのは1999年11月でした。
この作品では、S区役所の係長の加藤正夫が世の中を憂い、(反骨の勇者)ドン・キホーテ・平正盛と名を改め、立ち上がったのです。
なお、続編「ドン・キホーテ・平正盛の珍妙なる結末」では、平将門ゆかりの場所に赴き一波乱を起こします。

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